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ザシアン&ザマゼンタ:高個体値か色違い、どちらを育成すべき?

ポケモンGOフェス2025大阪の追加情報が発表され、ザシアン(けんのおう)・ザマゼンタ(たてのおう)のフォルムチェンジ実装が明らかになりました。さらに、このGOフェスでは両ポケモンの色違いが初めて入手できる可能性があります。そこで、多くのトレーナーが悩むであろう「通常色の高個体値」と「個体値は普通だが色違い」のどちらを育成すべきかについて、解説していきます。今回はジム・レイドバトルでの性能と、GOバトルリーグ(対人戦/PvP)での性能、それぞれの観点から比較してみましょう。

ザシアン・ザマゼンタの色違い

ザシアン&ザマゼンタの通常色と色違い比較。※上段がザシアン、下段がザマゼンタ。左が通常色、右が色違い

色違いになると、ザシアンは青とピンクの体色が淡い水色とオレンジ系に変化し、口にくわえた剣も金色から水色になります。ザマゼンタも体の紺色部分が紅色に変わり、たてがみの金色部分が銀色がかった色合いになるなど、通常色と大きく印象が異なります。見た目のレア感から「色違いで育成したい!」と思うトレーナーも多いでしょう。しかし、色違い個体はイベント入手ゆえに個体値があまり高くない場合もあります。そこで、性能面でどれほど差が出るのかを確認してみましょう。

ジム・レイドバトルでの性能比較:個体値差はほぼ無視できる

レイドバトルのシミュレーション

まず、ジム・レイドバトルでの活躍における通常色高個体値と色違い低個体値の差を検証します。仮想的な検証として、ザシアン(けんのおう)を例にシミュレーションを行いました。想定として、個体値100%(全てIV15)のザシアンと、個体値オール10(IVが攻撃・防御・HPすべて10)のザシアンを用意し、レイドボスとしてフェアリータイプのゼルネアスにそれぞれ挑ませました。なお、ザシアン(剣の王)の専用技の性能は記事執筆時点(5月17日)では未発表のため、代替シミュレーションとして、たそがれネクロズマで火力を計算しています。

たそがれネクロズマで代わりに計算

※シミュレーションにはポケマピ様のダメージ計算ツールを使用しました。いつも素晴らしいツールを提供してくださっているポケマピ様に感謝いたします。

シミュレーション結果の概要を図2に示します。結果はほぼ差がありませんでした。具体的には、ゼルネアスを倒しきるまでの時間も、被弾するムーンフォース(フェアリー技)によるダメージ量も、IV100%とIVオール10のケースでほとんど同じだったのです。両者のCP(総合力)には約200程度の差が生じますが、被ダメージ量の差はたった1ポイントほどしかありませんでした。これは実戦上ほぼ誤差と言えるでしょう。

このことから、ジム・レイド用途であれば個体値の違いによる性能差は無視できるレベルだと言えます。極端な話、攻撃力や耐久力に目に見える差が出ないため、自分が好きなカラー(通常色か色違いか)で育成して問題ないということです。せっかく苦労して手に入れた色違いであれば、たとえ個体値が低めでもレイドで活躍させてあげましょう。

GOバトルリーグ(PvP)での性能比較:攻撃個体値15が重要

次に、GOバトルリーグ(主にマスターリーグ想定)で使う場合の違いを見てみます。対人戦においては、個体値による差が勝敗を左右する場面が存在します。中でも攻撃個体値の重要性は極めて高いです。その理由は、ミラーマッチ(同じポケモン同士の対戦)で顕著になります。

ミラーマッチにおける攻撃個体値の影響図。攻撃個体値が高いほうが先にスペシャルアタックを発動できる

同種ポケモン同士が対峙し同時にゲージ技(スペシャルアタック)を出そうとした場面を示した概念図です。この場合、攻撃実数値(ポケモンの攻撃ステータスの実数値)が高いほうのポケモンが、先にスペシャル技を発動できます。攻撃実数値は「ポケモンの種族値+攻撃個体値+レベル補正」によって決まります。したがって、攻撃個体値が1でも相手より低いと、常に後手に回ってしまうのです。

攻撃個体値15ならランダムで先に撃てる方が決まる。本家ポケモンでいうと同速。

言い換えると、攻撃個体値15(最大値)を確保していないポケモンは、同条件下のミラー対面で不利になり得ます。特にザシアンやザマゼンタはマスターリーグ級の高CPポケモンですから、PvP運用するなら攻撃個体値15はほぼ必須と言えます。仮に自分と相手の両方が攻撃個体値15同士であれば、その時は同発チャージ技の発動順は同速抽選(ランダム)になります。しかし、自分だけ攻撃IVが14以下だった場合は、そもそも同速抽選の土俵にすら立てません。この差は非常に大きいですね。

また、攻撃実数値はポケモンのレベルにも左右されます。当然ながらレベルを50(PL50)まで強化している個体のほうが攻撃実数値は最大です。GOバトルリーグでこれらのポケモンを使うなら、アメXLを投入してでもフル強化する前提で育成するのがおすすめです。レベル上限(50)まで育てていないと、それだけで攻撃実数値が低くなり、同種対決で不利になる可能性があります。

なお、防御個体値やHP個体値も高いに越したことはありません。しかしマスターリーグ帯では基本的に全ての個体値が高いほど有利ですから、最終的には**100%個体(IV15/15/15)**が理想になります。その中でも攻撃個体値は特に妥協できない最重要項目と言えるでしょう。

以上を踏まえると、PvPで使うつもりがある場合は高個体値(攻撃IV15)個体一択、逆にPvPをやらないのであれば色違いなど見た目重視で選んでもOKという方向性が見えてきます。

高個体値か色違い、育成方針の判断フローチャート

最後に、上記の内容を踏まえ「高個体値と色違い(背景付き)は結局どちらを育成すればいいか?」を整理したフローチャートを紹介します(図4)。自分がどのケースに当てはまるか、考えてみてください。

高個体値 or 色違い(背景付き) どっちを育成? 判断フローチャート図

まず「GOバトルリーグで使う予定があるか?」で分岐します。YESの場合は迷わず高個体値(攻撃IV15推奨)のザシアン/ザマゼンタを育成しましょう。NOの場合は次に「色違い(またはイベント背景)にこだわりがあるか?」という問いになります。ここでYESの場合は、たとえ個体値が多少低くてもお気に入りの色違い/背景付きポケモンを育成してOKです。NOの場合は、高個体値の通常色ポケモンを育成するのがよいでしょう。

要するに、「レイド専用なら好きなほうPvPも視野に入れるなら高個体値」というシンプルな結論になります。

おわりに

以上、高個体値と色違いどちらを優先すべきかについて解説しました。2025年GO Fest大阪では、皆さんがそれぞれ納得のいくザシアン・ザマゼンタをゲットできますように! 色違い厳選・個体値厳選ともに大変かもしれませんが、自分なりの目標を決めてイベントを楽しみましょう。

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